リモートワークにマッチするファイルサーバーの選び方
2020/06/25
ファイルサーバーとは、OSのファイル共有機能などを用いて社内などのネットワーク上でデータを共有するために設置するコンピューターを指します。
ファイルサーバーにはネットワークに接続した複数のPCからアクセス可能。それぞれのクライアントPCでファイルサーバーに構築されたフォルダを共有し、フォルダ内のファイルの閲覧・変更・コピー・移動・削除などの操作が可能。
特定のフォルダにアクセス権限を設定すると、許可された人しかフォルダ内の情報を閲覧(または変更)できないようアクセス制御も可能です。
ネットを介してファイルサーバーと接続すると、PCだけではなくスマートフォンやタブレットなどからもファイルサーバーにアクセス可能。
また、バックアップ用のサーバーとしてもよく利用されます。
リースするファイルサーバーの選び方
①NASやファイルサーバーの機器を自社に設置するオンプレミス。
②AWSやAzureなどのクラウドサーバーをレンタルする方法。
こちらはシステム設計が必要。
③ファイルの保存先としてクラウドストレージ(オンラインストレージ)を利用する方法。
こちらはシステム設計不要で、運用管理の手間もかかりません。
ファイルサーバーを自社に設置しようと思うと管理の負担が大きいため、OA機器の代理店やパートナーに依頼することになります。
導入や運用における管理はお任せください!
ファイルサーバーの選び方
①:接続ユーザー数で選ぶ
クラウドストレージは、事業者やプランによって接続できるユーザー数に違いがあります。
まず、接続できるユーザー数を確認し、社員数をもとに同時接続数の目安を考え、人数にあったプランを選びましょう。
②:容量で選ぶ
データ容量も必ずチェックすべき項目です。
今後増えていく分も含めて、自社で扱うデータを無理なく保存できる容量が求められます。
また、保存の容量だけでなく、アップロードやダウンロードの1回あたりの最大容量も確認しておきましょう。
アップロードやダウンロードの容量が十分でなければ、社内のファイル共有用として活用するのが困難になります。
少なくとも、普段よく使うファイルのサイズを調べて、問題がないか確認しておく必要があります。
③:価格で選ぶ
費用も忘れてはいけないポイントです。導入は無料の場合でも、運用に関しては月や年といった単位で利用料を支払わなければなりません。
同じ企業が提供するクラウドストレージでも、金額は利用する従業員の数やデータ容量などによって変わってきます。
そのため、月額料金が固定なのか、ユーザー数や使用容量によって変動するのかなどを、あらかじめチェックしておきましょう。
クラウドストレージの費用は固定費として計上し続けることになるため、正確に見積もって予算と照らし合わせ、運用の継続が可能なものを選ぶことが大事です。
④:対応デバイス
WindowsやMacだけでなくモバイルでの活用を想定している場合、スマートフォンやタブレットで使うアプリの仕様を確認しておくのも重要です。
スマートフォンが対応していれば、PCがない状況でもファイルの閲覧や簡単な編集程度なら行えるため、業務の効率化につながります。
⑤:サポート体制
サポート窓口を設けている企業は多いですが、問合せ方法は電話・メール・問合せフォームなどさまざまです。
レンタルファイルサーバーの利用が初めての方など、手厚いサポート体制を望む場合は、電話での問合せが可能なサービスを選びましょう。
また、海外企業のサービスだと日本語でのサポートが提供されていないケースもありますので注意してください。
⑥:セキュリティ面で選ぶ
セキュリティ対策も見逃せない比較ポイントのひとつです。
第三者(外部)からの攻撃や情報漏えいなどが発生すると、信頼低下など社会的損害につながるためです。
このため、企業のファイルサーバーとしての利用であれば、できるだけセキュリティ品質の高いサービスを選ぶことをおすすめします。